makumakuのもくもくブログ

好きな本や日常で気になった小さな話、時々ネコについて書く気まぐれブログ。

セミが玄関の前で死んだふりをする問題について

正確には死んだふりではなく死にかけているのは分かっているけども。

何でわざわざそこに転がるんかなぁ?

 

あと約2ヶ月…また、あの季節がやってくる。


夏は好きだ。近年殺人的な猛暑や災害に見舞われることはあるが、それでも私は日も長く活動的になれる夏が好きだ。
しかし、ヤツらもまた活動的になる季節だ。

 

セミカメムシ目頸吻亜目セミ上科に分類される昆虫の総称。(Wikipedia参照)

 

子供の間では、カブトムシ、クワガタに次いで三大夏の虫に入る人気者。(たぶん)
しかし、私はセミが大の苦手だ。
私にとってヤツらはあの悪魔「G」と同義。
鳴く「G」である。

 

なぜこんなにも嫌悪するのか、その原因については私の大学時代にまで遡る。
夏、講義を終え、まだ明るい夕刻の時間、その時住んでいたアパートに帰宅した。直線の外廊下には6つほど扉が並ぶ。その奥から2番目のドアが私の部屋の玄関だ。
そのドアの真ん前に小さな黒い塊が一つ落ちていた。他の部屋の前には何もない。
近づくとセミだった。息絶えているのか、仰向けでピクリとも動かない。


蹴飛ばしてドアの前からどかしても良かったが、虫とはいえ生き物を足蹴にするのは道徳的にどうなのかと躊躇われた。この時の私は仏の心を持っていた。後で塵取りかチラシで掬ってどかそうと、玄関の鍵を開けた。
スッとドアを引き、扉の下底がセミ接触した瞬間だった。

 

ジャジャジャジャジャーッ!!!!

 

突然甦ったセミ野郎は勢いよく飛び立ち、何ということかドアの隙間から玄関内に侵入し縦横無尽に暴れ始めたのだ。
狭い玄関、何度か私の身体にもパシパシ当たってくる。
あー!とか、ひー!とか変な声が出たと思う。

 

私、玄関マットを引っ付かんで振り回し応戦。
セミ、天井付近の壁にとまる。
マットがセミにヒット!
セミ、再びコトンと動かなくなる。

 

しかし騙されるものか、こいつはまだ生きている。
床に転がるそいつに玄関マットをガバッと被せ、くるんで外廊下へ。

闘牛士が赤い布をひらめかせる要領で、ぶゎさっとマットを振った。
セミ、ギューンと勢いよく飛んで目の前の公園の林の中に消えていった。

 

と、そのような事があり、暴れまわるセミの羽音やグロテスクな造形を間近で見たことで、かなり嫌いになってしまった。

 

もちろん、夏にセミがそこらに転がっているのは別に珍しい事ではない。駐車場だろうが外階段だろうがどこにでもいる。玄関前やベランダに落ちているのもよくあること。しかし、セミ嫌いにとっては、何でわざわざそこなんだ!と問いただしたくもなるものだ。

狙ってる?ねぇ、狙ってるの?

 

きっと今年も、玄関前に転がっているセミがいたら、そいつの生死を見極めるための静かなにらめっこバトルに神経を削られることだろう。